3段階のフォワード

  1. デモ/ペーパー:シグナル、時刻、注文方向、決済が仕様どおりか確認する。
  2. 少額:実スプレッド、滑り、拒否、スワップ、心理によるルール逸脱を確認する。
  3. 通常配分:事前に決めたリスクまで段階的に上げ、継続監視する。

低頻度戦略は数週間で十分な件数が集まりません。期間だけで区切らず、必要件数と主要市場局面を事前に決めます。それでも未来が過去と同じ母集団とは保証されません。

デモ少額通常配分継続監視各段階で事前の合格・停止基準を通す
いきなり通常ロットへ飛ばず、実装と執行を順番に確認します。

何を記録するか

損益だけでは、シグナルが弱くなったのか、約定が悪化したのか、実装が違うのか分かりません。各段階を分けて記録します。

停止基準を先に決める

停止基準は運用開始前に決めます。結果を見てから広げると、損失へ合わせてゴールを動かすことになります。

停止中にパラメータを合わせ直さない

直近の損失へ条件を合わせると、ライブデータを新しい学習期間に変えてしまいます。変更案を試すなら別仮説・別試行としてNへ加算し、検証工程を最初から通します。

停止後の診断順

  1. データ:欠損、タイムゾーン、価格配信、日足境界。
  2. 実装:先読み、シグナル、注文、決済、ロット計算。
  3. 執行:スプレッド、滑り、遅延、拒否、契約仕様。
  4. ルール遵守:見送り、早い利確、損切り移動、人の介入。
  5. 市場構造:ボラ、参加者、規制、金利、相関の変化。

原因が直せる技術的不一致なら修正後に再確認します。市場構造の変化で仮説が支持されなくなった場合は、戦略を休止・終了します。

よくある間違い

連敗だけで即廃止する

想定分布内の連敗かもしれません。事前基準と件数で判断します。

損失が出るたび停止基準を広げる

基準が機能しなくなります。変更は新しい判断として記録します。

ペーパー成績だけで約定を確認したつもりになる

実スプレッド、滑り、心理介入は少額運用で初めて観測できます。

実戦課題

運用前チェックシートを作ります。デモ合格条件、少額合格条件、通常配分、停止条件、停止後の診断順を1枚へ書きます。数字はバックテストの95%CI、モンテカルロDD、ストレスコストから決めます。

チェックリスト

ミニテスト

4問で確認します。

Q1. バックテスト後の正しい順番は?

実装と執行を段階的に確認します。

Q2. 停止基準を決める時点は?

結果に合わせて基準を動かさないためです。

Q3. 停止後に最初に確認するものは?

技術的不一致から順に切り分けます。

Q4. ライブ損失に合わせてパラメータを変える場合は?

ライブデータへの合わせ込みを防ぎます。