含めるコスト

ネット損益は「グロス損益 − 全コスト」です。往復回数が増えるほど固定的なコストが積み上がるため、狙い幅が小さい手法ほど影響が大きくなります。

グロス利益コストスプレッド手数料・滑りスワップ・換算ネット
取引できるかを決めるのは、最後に残るネット成績です。

FX固有の注意

同じ通貨ペアでも、東京早朝、ロンドン・フィックス前後、重要指標時、週明けはコストが変わります。ヒストリカルのBid終値だけで買いも売りも約定させると、スプレッドを無視しやすくなります。サーバー時刻とJSTの対応、夏時間、週末クローズ、スワップ3日分の曜日を記録します。

ゴールド固有の注意

XAU/USDのCFDは業者により契約サイズ、最小変動、取引停止時間、スプレッド、資金調達費が違います。「1ロット」「1ポイント」の意味を固定し、利用予定業者の仕様で損益へ換算します。指標直後はスプレッドと滑りが同時に悪化する可能性があります。

3段階で評価する

  1. 通常:平常時の中央値に近いスプレッドと現実的な手数料。
  2. 悪化:スプレッドと滑りを通常より広くする。
  3. ストレス:重要指標、薄商い、週明けを想定した厳しい値。

コストを少し増やしただけで期待値や95%CIがゼロ以下になるなら、エッジは安全余裕を持ちません。最も都合のよいコストだけで採用しないでください。

実データとテスターの差

MT5、TradingView、Pythonで結果がずれる理由は、データ、約定時点、コストの扱いが違うからです。3つの結果を突き合わせると合わせて確認してください。

よくある間違い

固定スプレッドだけを使う

ルールが取引する時間帯で実際に広がるなら、平均固定値は過小評価になります。

損切りは指定価格で約定すると仮定する

逆指値は価格を保証しません。ギャップや急変時の滑りを含めます。

割合だけを見て金額換算を確認しない

FXとゴールドではティック価値や契約サイズが違います。口座通貨で再計算します。

実戦課題

利用予定の業者について、シンボル名、契約サイズ、ティックサイズ/価値、通常スプレッド、手数料、スワップ/資金調達、取引時間を1枚にまとめます。次に通常・悪化・ストレスの3ケースを決め、検証コードとレポートへ同じ値を記録します。

チェックリスト

ミニテスト

4問で確認します。

Q1. ネット損益とは?

実際に残る結果で評価します。

Q2. 高頻度・小幅狙いで特に重要なのは?

狙い幅に対するコスト比率が大きくなります。

Q3. XAU/USDで確認すべきものは?

業者仕様が損益換算へ直結します。

Q4. 良いコスト検証は?

推定誤差に耐える安全余裕を確認します。