今週の気になった値動き、データ、ニュース、論文などをまとめます。
今週の外為市場
【9日】
●東京市場
衆院選で自民党が大勝したことを受け、早朝は円売りが先行しドル円は157円台後半まで急伸。しかし財務相・財務官による円安牽制発言で一転して円買いが強まり156円台前半まで急落。その後は中国当局による米国債保有抑制報道がドルの重石となり、156円台前半で不安定な推移。クロス円も乱高下。
●ロンドン市場
中国の米債保有抑制報道を背景にドル売りが優勢。米債から欧州債への資金シフト観測でユーロドルは1.18台後半へ上昇。ドル円は156円台で方向感を欠いた。ポンドはスターマー政権の不透明感から上値が重かった。
●NY市場
円買い・ドル売りが進行しドル円は155円台半ばまで下落。自民党大勝は材料出尽くしと受け止められ、日銀利上げ前倒し観測や介入警戒感が円高を誘発。ユーロドルは1.19台回復。選挙後の円安期待を打ち消す動きが目立った。
●Gold、Silver
金・銀は心理的節目の5,000ドル、80ドルを上抜け上昇。中国当局による英国債保有抑制報道や、日本の総選挙での高市政権大勝を背景に先進国債が売られ、金利上昇にもかかわらずドルが軟化。ドル安が貴金属価格を押し上げた。株式市場は反発し、極端なリスクオフは一服。
【10日】
●東京市場
円買いが優勢。ドル円は156円台前半から155円割れ目前まで下落。前日の円売りが期待ほど進まなかったことによるポジション整理に加え、中国の米債保有抑制報道や米雇用統計への警戒感がドル売り材料。クロス円も大幅安。
●ロンドン市場
選挙通過後の円売りポジション調整が続き、円買い圧力が根強い。ドル円は155円割れを意識する水準まで下落。ユーロドルは1.19付近のオプション期限に挟まれ小動き。ポンドは政治不安から対主要通貨で独歩安。
●NY市場
米小売売上高が弱く、FRBの年内利下げ期待が復活しドル売りが加速。ドル円は154円台前半まで下落。ラトニック商務長官のドル安容認とも取れる発言もドル売りを後押し。ポンドは英政治不安と利下げ観測で一段安。
●Gold、Silver
米雇用統計・CPIを控え、金は5,009~5,078ドル、銀は80.00~83.02ドルのレンジ取引。米小売売上高は弱かったが利下げ観測は織り込み済みで影響限定的。ドルは弱含み、金利はやや低下し、イベント前の様子見ムードが支配的。
【11日】
●東京市場
祝日のため休場。
●ロンドン市場
前日のドル安・円高の流れを引き継ぎ、ドル円は152円台後半まで急落。その後は153円台を回復するも戻りは鈍い。米雇用統計を控え警戒感が強く、ドルの上値を抑制。
●NY市場
米雇用統計を受け乱高下。NFPが強く発表直後はドル円が154円台半ばまで急騰したが、円ショート解消圧力が勝り152円台半ばへ急落。ポンド円は210円割れとなり、英政治リスクと利下げ観測でポンド安が鮮明。
●Gold、Silver
雇用統計前に金・銀は上昇したが、NFPが予想を上回り一時反落。米金利上昇とドル高が重石となった。ただし雇用統計の年次改定で昨年の雇用増が大幅下方修正され、利下げ期待は維持。実質金利の上昇が限定的で、押し目買いにより持ち直した。
【12日】
●東京市場
円買いが先行しドル円は152円台前半まで下落。衆院選前に積み上がった円売りポジションの解消が進行。ただし1月27日の安値152.10円手前で下げ止まり、午後は反発。クロス円も買い戻し。
●ロンドン市場
円高が一服しドル円は153円台半ばまで反発。ただし介入警戒感から上値は重く、152円台後半から153円台で揉み合い。米CPIを控え方向感は限定的。
●NY市場
ドル円は下げ渋りつつも152円台中心の推移。値幅は大きく、153円台後半まで買い戻される場面もあったが、NY時間は再び下値模索。
●Gold、Silver
米ハイテク株の急落をきっかけに株式市場がリスクオフへ。流動性確保の売りで貴金属も一時下落し、金は4,882ドル、銀は75ドル台まで下落。その後は押し目買いで回復し、翌日のCPIを控えた調整局面となった。
【13日】
●東京市場
ドル円は152円台後半から153円台前半で不安定な振幅。日銀審議委員のタカ派発言で一時円買いが入るも持続せず、153円前後で推移。ユーロ円も方向感に欠けた。
●ロンドン市場
円高一服感からドル円は153円台後半まで上昇。ただし米CPI発表を控え調整売りも入り、上値追いは限定的。ユーロは対ドルで軟調だが、円安を背景にユーロ円は底堅い。
●NY市場
米CPIが予想を下回りインフレ鈍化が確認され、FRB利下げ期待が復活。ドル売りが優勢となりドル円は152円台へ下落。年内3回利下げや6月利下げの可能性が再び意識されたが、コア指数の前月比上昇もあり、ドル売りは一方向には進まなかった。
●Gold、Silver
米CPIが予想を下回りインフレ鈍化が確認され、FRB利下げ観測が再び強まった。長期金利と実質金利が低下し、金・銀は上昇。その後はやや押し戻されたが、米株市場の落ち着きもあり底堅く推移。
【総括】
衆院選後は政局安定を背景に、積み上がっていた円ショートの巻き戻しが進み円高方向へ転換しました。中国の米国債保有抑制報道や米小売売上高の弱さもドルの重石となりましたが、雇用統計やCPIなど米指標は強弱まちまち。週後半は円高が一服しつつも、CPIを受けた利下げ期待復活でドル円は再び152円台まで下落し、不安定な値動きが続いた一週間でした。
貴金属市場は翌週、米祝日と中国休暇で流動性低下が見込まれ、ボラティリティ拡大に注意が必要。
今週の重要ニュース
- 2/8、衆院選では、自民党が単独で定数465議席の3分の2に当たる316議席を確保することが確実になった。戦後最多。
- 2/8、タイ下院総選挙では、少数与党の保守政党「タイの誇り党」が予想外の勝利。
- ヘッジファンドは先週、記録的な米国株のショートポジションを積み増した(R)。
- 2/10、1月の米雇用統計では、雇用者数が13万人増と予想を上回った。年次改定では、2025年3月までの12カ月間の雇用者数の伸びが当初発表よりも約90万人少なかった。
- 2/12、ロシアがトランプ米政権との幅広い経済連携の一環として、ドル建て決済システムへの復帰を検討しているとの報道(R)。
ファンダ
CME投機筋ポジション(水曜日時点)
JPY

米10年債

Goldは鬼小動き。

今週・来週の経済指標・休場
今週の米経済指標はNFPが上振れ(ただし年次改定で約90万人下方修正)、CPIは減速が確認され強弱まちまちでした。

来週月はプレジデントデイで米祝日で休場、中国も春節でまるまる1週間休場です。
注目の経済指標は金曜日のPCEですね。

値動き
各銘柄の値動きをまとめます。
各指数
今週は日経やTOPIXのご祝儀相場でした。

Gold
最高値更新には遠いものの、ほとんどの通貨建てで2週連続陽線となりました。木曜に急落があったのでリスク管理は必要ですが、目線は来週も上ですね。

FX通貨ペア
自民とが勝ったら円安になると多くの人が主張していましたが、蓋を開けてみたらゴリゴリの円高に。相場って難しい。

各国国債利回り
こちらも選挙前は日本国債は売られ、利回りは上がると言われていましたが、キレイに下げてます。

ヒートマップ(週間騰落)
米株はテクノロジー系と金融系が売られました。全体としても下げ。

日本株は選挙後のご祝儀相場かアゲアゲでした。

世界株も小確り。

クリプトは行って来いでした。

MQL5.com新作
今週も良作なし。
AI関連
- 2/13、OpenAIが、GPT-5.3-Codex-Sparkを発表。秒間1,000トークンを超えるチョッパヤモデル。
- 2/13、Googleが「Gemini 3 Deep Think」を大幅改善。ARC-AGI-2で84.6%と他社モデルを一気に引き離した。
健康
Which Protein-Based Dietary Supplements Most EfectivelyEnhance Fat-Free Mass and Strength Gains in HealthyAdults Undergoing Resistance Training? A Network Meta-Analysis
話題のネットワークメタ。コラーゲンがホエイプロテインよりも筋力を3倍近く、除脂肪体重(筋肉量)を6倍近く増やしたとの研究。ただしホエイも重要。そして、植物性プロテインにはプラセボと有意差なしという話題を呼びそうな結果。
コラーゲン摂ってみるか。
その他、ニュース・雑学など
Why is chocolate so expensive?
バレンタインデーなのでチョコの話題を。原料のカカオが値上がりしているのでチョコもめちゃ値上がりしている。チョコもらったヒトは感謝しましょう。

今週は以上です。良い週末を!

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