2026年10月2日 昨日の振り返りと今日の見通し

東京の朝景とGold・Silver・Platinumをモチーフにした2026年10月2日の外国為替・貴金属市況アイキャッチ 日々の相場見通し

TL;DR

昨日の振り返り

  • 1日のドル円は高値158.45円、安値157.24円、終値158.09円。米10年債利回りが一時5.34%まで上昇したことでドルが買われましたが、FRB高官の慎重発言や米金利の反落を受け、NY後半は158円前後へ落ち着きました。
  • 米新規失業保険申請件数は19.7万件と予想20.0万件を下回り、ISM製造業は54.5と予想55.0をやや下回りました。ただしISM価格指数は上昇し、インフレ圧力の粘着性は残っています。
  • GoldはOANDAの金CFDで4177.385ドルと0.49%上昇。米長期金利が高値から低下したことが支えになりました。一方、週ベースでは3%超安く、Silver・Platinumも調整色が残っています。

今日の見通し

  • 東京午前のドル円は158円を挟んで上下。東京コアCPIが前年比2.7%と予想2.4%を上回り157.79円まで円高に振れた後、158.22円まで戻しました。日銀追加利上げ観測と米長期金利5.25%前後のドル高圧力が拮抗しています。
  • GoldはReutersで4154.78ドル、Silver60.53ドル、Platinum1716.93ドル。みんかぶ先物では9時時点のGoldが4182ドル、Silver61.14ドル、Platinum1728ドル前後で、時間帯による値動きが大きくなっています。
  • 今夜21:30の米9月雇用統計が最大イベントです。NFP予想は媒体差があり9.0万~10.0万人程度。みんかぶは9.5万人、OANDAは10.0万人、Reutersは9.0万人を中心に見ています。失業率は4.1%、平均時給は前月比0.3%が予想されています。

ドル円は158円を挟んで往来、東京CPI上振れと米金利高が綱引き

事実:東京コアCPIは2.7%へ加速、ドル円は157.79円から158.22円へ反発

1日のドル円は終値158.09円、高値158.45円、安値157.24円でした。本日のピボットは157.93円、抵抗1が158.61円、抵抗2が159.14円、支持1が157.40円、支持2が156.72円です。

東京午前は9月東京都区部の生鮮食品を除くコアCPIが前年比2.7%となり、市場予想2.4%、前月1.8%を大きく上回りました。みんかぶFXによると発表直後は157.79円付近まで円高となりましたが、その後158.22円付近まで切り返しています。三菱UFJ銀行の10時仲値は158.16円でした。

Reutersによれば、東京のコアインフレ率2.7%は10カ月ぶりの高い伸びです。生鮮食品と燃料を除く指数は3.0%、サービス価格も2.3%まで伸びており、日銀の追加利上げを後押しする内容です。一方、8月の完全失業率は2.5%と予想2.4%を上回り、有効求人倍率は1.18倍で横ばいでした。

分析:158.61円上抜けには米雇用の強さが必要、157.40円割れなら円高再開

東京CPIが強くてもドル円が158円台へ戻った最大の理由は、米長期金利の絶対水準が依然として高いことです。Reutersでは米10年債利回りが前日に5.344%まで上昇し、アジア時間でも5.25%前後。ドル指数も102.08と17カ月ぶり高値圏です。

そのため158.61円を明確に上抜き159.14円へ向かうには、今夜の雇用統計が強く、米2年債・10年債利回りが再上昇する必要があります。逆に雇用統計が弱く157.40円を割れば、東京CPIを材料にした日銀追加利上げ観測と合わせ、156.72円方向へ円買いが進みやすくなります。

158円後半では円安けん制・介入警戒も強まるため、雇用統計後に上昇しても追い買いより押し目確認を優先します。

東京CPI上振れと米長期金利の綱引き
東京CPI上振れと米長期金利の綱引き

米雇用統計がFedの10月・12月シナリオを分ける

事実:NFP予想は9.0万~10.0万人、失業率4.1%・時給0.3%

本日21時30分に米9月雇用統計が発表されます。みんかぶFXの市場予想は非農業部門雇用者数が前月比9.5万人増、失業率4.1%、平均時給が前月比0.3%、前年比3.2%です。OANDAはNFPを10.0万人、Reutersは9.0万人程度としています。

前月のNFPは16.2万人増だったため、今回は明確な減速が予想されています。ただし1日に発表された新規失業保険申請件数は19.7万件と予想20.0万件を下回り、ISM製造業の雇用指数も52.7へ上昇しています。雇用市場が急失速しているとは言い切れません。

Reutersによると、Fedの10月利上げ確率は25%程度まで低下しましたが、12月までの利上げはほぼ織り込まれています。PCE鈍化で「すぐ利上げ」の必要性は後退した一方、長期金利の上昇とインフレ懸念が残るため、年内追加利上げシナリオ自体は維持されています。

分析:NFP単体より賃金と米2年債の反応を優先

NFPが予想を上回っても、平均時給が弱ければ「雇用は強いがインフレ圧力は弱い」と解釈され、ドル高が続かない可能性があります。逆にNFPがやや弱くても平均時給が上振れれば、Fedの利上げ観測が残り、ドル円の下値は限定的になり得ます。

したがって発表直後はNFPの数字だけではなく、平均時給、失業率、米2年債利回りを同時に確認します。米2年債が上昇し10年債も5.3%方向へ戻るならドル高継続、2年債が大きく低下するならドル安継続と判断しやすくなります。

Goldは4150ドル台、強いドルと高金利で週足は2週連続安へ

事実:Gold4154ドル、Silver60.53ドル、Platinum1716ドル

Reutersによると、アジア時間の現物Goldは4154.78ドルで0.6%安。週間では3%超下落し、2週連続の下落となる見込みです。Silverは60.53ドル、Platinumは1716.93ドルでした。

一方、みんかぶ先物の9時時点ではGoldが4182.18~4182.56ドル、Silverが61.14~61.16ドル、Platinumが1727.60~1731.70ドルでした。東京朝から欧州時間へ向かう途中で値が動いているため、記事では「4150~4180ドル台」を現在の短期レンジとして見ます。

OANDAによると1日の金CFD終値は4177.385ドルで前日比0.49%高。米長期金利が5.34%から低下したことが買い材料でしたが、本日は再び強いドルがGoldの重石になっています。

分析:強い雇用なら4150ドル割れ、弱い雇用なら4200ドル回復を確認

雇用統計が強く米金利が再上昇する場合、4150ドルを明確に割れるかに注目します。割れた場合は4100ドル方向への調整余地が広がります。逆に雇用統計が弱く、米2年債・10年債利回りがともに低下すれば、4200ドル回復が反発確認の条件です。

Goldは地政学的な安全資産需要に支えられていますが、現在は米金利とドルの影響がより強く出ています。SilverとPlatinumはGoldより値動きが大きいため、雇用統計前後は通常よりポジションサイズを抑えます。

東京CPI2.7%で日銀追加利上げ観測、ただし今すぐの連続利上げではない

事実:基調インフレ3.0%、サービス2.3%で国内物価圧力は強まる

Reutersによると、東京の9月コアCPIは2.7%と10カ月ぶりの高い伸びとなりました。生鮮食品と燃料を除く指数は3.0%で、日銀の2%目標を大きく上回っています。サービス価格も2.3%へ上昇しており、賃金からサービス価格への波及が確認できます。

日銀は9月に政策金利を1.25%へ引き上げたばかりです。今回の物価上振れは追加利上げの根拠になりますが、前日の日銀短観では先行き景況感がやや慎重で、資金調達環境も緩和的でした。

分析:12月利上げ観測は高まりやすいが、ドル円は日米金利差がなお支配

東京CPI上振れだけを見れば円高材料ですが、日米金利差は依然大きく、米10年債が5%台にある限りドル円の下落余地は限定されやすい状態です。日銀が次回利上げを急ぐとの明確なシグナルが出ない限り、ドル円の主導材料は米雇用と米金利です。

そのため今日は「東京CPIで円高」「雇用統計でドル高」という逆方向の材料が同居します。どちらが優勢になるかは、21時30分以降の米金利反応で確認するのが最も分かりやすいでしょう。

原油は100ドル超を維持、中東情勢がインフレの下支え

事実:WTI92.84ドル、Brent102ドル超でエネルギー高が続く

Reutersによると、アジア時間のWTIは92.84ドル、Brentは102ドル超で推移しています。米軍の湾岸地域での展開強化や、中国による石油製品輸出停止が供給懸念を支えています。

原油100ドル超は世界的なインフレ圧力を残し、債券市場ではタームプレミアム上昇や国債供給増への警戒と重なって長期金利を押し上げています。特に米10年債は前日に24年ぶりの高水準となりました。

分析:原油高はドル円には円安、Goldには複雑な材料

日本はエネルギー輸入国なので、原油高は交易条件悪化を通じて円安要因です。同時に原油高が米インフレを押し上げればFedの利上げ余地が広がり、これもドル円には上昇圧力になります。

Goldには地政学リスクとしてプラスですが、インフレ→金利上昇という経路ではマイナスです。現在の市場では後者の影響が強く、Goldは原油高でも素直に上昇しにくくなっています。

本日は米雇用統計、その後は製造業受注・耐久財確報

事実:21:30雇用統計、23:00製造業新規受注

本日の最大イベントは21時30分の米雇用統計です。非農業部門雇用者数は9.5万人増、失業率4.1%、平均時給前月比0.3%がみんかぶFXの予想です。

23時には8月製造業新規受注が発表され、前月比マイナス0.1%が予想されています。耐久財受注確報値も同時刻です。雇用統計で大きく動いた後に二次的な材料が続くため、NY序盤は上下に振れやすい時間帯となります。

分析:158.61円・157.40円、Gold4150・4200を基準に反応を確認

ドル円の上方向は158.61円が最初の分岐で、強い雇用統計で上抜ければ159.14円が次の目安です。ただし158円後半から159円台は介入警戒が強く、値幅が急拡大する可能性があります。

下方向は157.40円を割れば156.72円方向を警戒します。Goldは4150ドル割れか4200ドル回復かを確認します。どちらも発表直後の初動ではなく、米2年債・10年債がその方向を維持するかを優先します。

米雇用統計後のドル円とGold 3シナリオ
米雇用統計後のドル円とGold 3シナリオ

本日のトレード戦略

外国為替の戦略:158円中心、雇用統計まではブレイクを追わない

ドル円は157.40~158.61円を第一レンジとして監視します。東京午前は158円を挟んで方向感が乏しいため、雇用統計前にレンジを抜けても積極的には追いません。

NFP上振れ・賃金上振れ・米金利上昇が揃えば158.61円超から159.14円方向を検討します。逆に弱いNFPと金利低下が揃えば157.40円割れから156.72円方向です。介入警戒があるため158円後半ではロットを落とし、逆指値を必ず設定します。

貴金属の戦略:Goldは4150ドルと4200ドルのどちらを抜けるか

Goldは4150~4200ドルを短期レンジとして扱います。強い雇用統計で4150ドルを割ればロングを避け、4100ドル方向への調整を警戒します。

弱い雇用統計で米金利が低下し4200ドルを明確に回復するなら、短期反発の継続を確認します。Silverは60ドル、Platinumは1700ドルを心理的な基準として、Goldより小さいポジションサイズで対応します。

引用文献

免責事項: 本レポートに含まれる情報は、情報提供のみを目的としており、投資助言を意図するものではありません。実際の取引においては、ご自身のリスク許容度に合わせて判断を行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました