リサーチ(67) – OpEx週のパフォーマンス

Pine Script

今回はOpEx週の米3指数のパフォーマンスを確認しました。OpExとは日本で言うメジャーSQみたいなものと考えてください。

 

📝 概要

米OpExは毎月第3金曜日です。OpExには株が上がりやすいと言われており、今回はその確認です。

 

「毎月の米OpEx前後にだけ機械的にポジションを取ったら、どんな傾向が出るのか」を検証するための Pine Script Strategy を作りました。

やっていることはかなりシンプルです。
第3月曜の始値でロングエントリー、そして第3金曜の終値で決済します。

 
「OpEx週って本当に強いのか?」を、感覚ではなく数字で見にいくための土台として使えます。

この手の検証は、派手なインジケーターよりも、まずは条件を極力シンプルに固定して、素の季節性や需給の癖を見るのが大事です。今回のコードは、そのための“骨組み”って感じ。

  

 

 

🎯 作成の意図

米国市場では、毎月のオプション満期、いわゆる OpEx の近辺で、価格の動きや需給の偏りが話題になることがあります。
特に、

  • OpEx週は買われやすいのか
  • 週前半に上がりやすいのか
  • 金曜まで持つ意味があるのか
  • そもそも本当に再現性があるのか

このあたりは、SNSや相場解説ではよく見かける一方で、いざ自分で数字を取ってみると印象と違うことも珍しくない。てことで今回は、余計な条件を盛らずに、

  • 毎月
  • 同じタイミングで
  • 同じルールで
  • ロングだけ

という形にして、まずはOpEx絡みの時期に単純な優位性があるのかを見やすくしました。

日付条件は固定ではなく外部変数にしてあるので、
「第2金曜じゃなくて第1金曜発注だとどうか」
「第3金曜ではなく木曜引けまでのほうがいいのでは」
といった検証にもそのまま広げられます。

 

 

 

📘 コード(戦略部分)の解説

TradingView では通常の strategy.entry()次のバー始値で約定します。
よって、第3月曜日の始値でエントリーしたい場合、金曜日にエントリーを出せば、翌営業日始値で約定します。

やりようはいくらでもありますが、これが一番簡単。

enterLong = inWindow and isSecondFriday and strategy.position_size == 0 and not alreadyOrderedThisMonthif enterLong
strategy.entry("Long", strategy.long)

ここでは、

  • バックテスト期間内であること
  • 第2金曜の条件を満たすこと
  • すでにポジションを持っていないこと
  • 同じ月に二重発注していないこと

を確認して、ロング注文を出しています。

 

次は決済。Close処理にはそのバー終値で決済させるimmediately=trueオプションがあるのでそれを利用しています。

exitLong = inWindow and isThirdFriday and strategy.position_size > 0if exitLong
strategy.close("Long", immediately=true)

 

 

 

結果

S&P500 

NASDAQ

DOW

いずれも2020年まではなんとかプラスですが、2023年までぼろ負け、今はまた勝ち始めたかも?というところです。

 

 

  

🚀 ワン モア ステップ

これだけで終わっては面白くないので、第1,2、4月曜エントリー→金曜決済も見てみましょう。

第1月曜

S&P500

NASDAQ

DOW

 

 

第2月曜

S&P500

NASDAQ

DOW

 

 

第4月曜

S&P500

NASDAQ

DOW

 

結果として、OpExより第4週(月替り効果)の方がでかそうという、身も蓋もない結果に・・・まあ、それが分かるのもデータ分析の面白いところですね。

 

  

その他

  • S&P500が200日線より上のときだけ
  • VIXが一定以下のときだけ
  • 大統領選年だけ
  • QE局面とQT局面で分ける

なども面白そう。

OpExの効果があるとしても、たぶん常に均一ではありません。
むしろ、特定の地合いでだけ顔を出す癖である可能性のほうが高いです。
このへんまで見ると、ただの季節性ネタが、少しずつ“使える仮説”に育っていきます。

さらに一歩進めるなら、出口の最適化もあります。

  • 金曜引けまで保有
  • 木曜引けで利確
  • 週前半で一定%上がったら手仕舞い
  • ATRベースでストップ
  • Gap upしたら寄りで利益確定

などなど。エントリーより出口のほうが、成績に効くことはよくあります。相場はなかなか意地悪ですね。

 

 

 

コアメンバー向けソース

こちらからどうぞ。

リサーチ(67) - コアメンバー向けソース|WOLF
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