リサーチ(66) – Layered Envelope Rebalancer

今回紹介するのはエンベロープを使った戦略です。

バックテスト

BTCUSD

 

 

 

📝 概要

「MA を基準に、段階的なエンベロープでポジションを積み、価格が戻ったらまとめて回収する」

という、王道の平均回帰ロジックを柔軟に組み上げた戦略です。

単純なナンピン系と違って、

  • エンベロープは最大4段
  • ロットは固定 / 残高比例 / エンベロープ平均価格ベースから選択可
  • エントリーMAと決済MAを分離できる
  • マルチタイムフレーム対応

と、実運用を意識した“痒いところに手が届く”構成になっています。

 

 

 

🎯 作成の意図

この戦略を作った背景はかなりシンプルです。

  • 「エンベロープ戦略って、結局どこでロット決めるのが一番マシなんだ?」
  • 「MA割れたら積んで、戻ったら一気に逃げたい」
  • 「でも時間足は変えたいし、Closeは別MAにしたい」

こういう実際に検証していると必ず出てくる不満を、全部一度コードに落とし込もう、という発想です。

特に意識したのはこの3点です。

  1. 段階エントリーを前提にしたロット設計
  2. 「Close専用MA」を持たせることで、逃げ遅れを減らす
  3. 後から最適化しやすい構造(if地獄にならない)

結果として、いわゆる「ナンピン戦略」よりも
“価格乖離に対するリバランス” というニュアンスの方がしっくり来る設計になっています。

 

 

 

📘 コード(戦略部分)の解説

ここでは戦略のコアだけをかいつまんで解説します。

■ ① エンベロープを「レイヤー」として扱う

lvlS1 = lvl(maShort, envS1)
lvlS2 = lvl(maShort, envS2)
lvlS3 = lvl(maShort, envS3)
lvlS4 = lvl(maShort, envS4)

MA を中心に、%指定で最大4段の価格帯を作っています。
0 を指定すれば、そのレイヤーは無効化されます。

これにより、

  • 2段だけの軽い構成
  • 4段フルのグリッド構成

をスイッチ一つで切り替えられます。

 

 

■ ② ロットサイズは「平均エンベロープ価格基準」が肝

avgShPct = cntS > 0 ? (envS1 + envS2 + envS3 + envS4) / cntS : 0.0
lotS = bal / (maShort * (1 + avgShPct / 100))

この戦略のちょっと面白いところがここです。

「一番深いエンベロープ基準」ではなく、
有効なエンベロープの“平均位置”を想定価格としてロットを決める
という考え方を採用しています。

結果として、

  • 最初からロットが重くなりすぎない
  • フルで刺さった時の想定ポジションサイズが安定する

というメリットがあります。

 

 

■ ③ エントリーとクローズを完全に分離

maShortClose = i_shortCloseOn ? devLvl(resolveMA(...), i_shortCloseDev) : maShort

多くのエンベロープ戦略は
「エントリーMAに戻ったら利確」
ですが、それだと逃げ遅れることも多いです。

この戦略では、

  • エントリー用MA
  • クローズ用MA(別TF・別タイプ・Deviation付き)

を完全に分けています。

これにより、(賛否はあるかもですが)
「積むロジック」と「逃げるロジック」を独立して最適化
できるようになります。

 

 

■ ④ ポジション数で“次に積むか”を判断

eCntS = envCount(lotS, false)
if envS2 != 0 and eCntS <= eCntLP + 1
    strategy.entry(...)

現在のポジションサイズから
「いま何段目まで積んでいるか」を逆算し、

  • まだ浅ければ次のエンベロープへ
  • 行き過ぎていたらストップ

という制御を入れています。

これにより、
想定外にポジションが膨らむ事故を防止
しています。

 

 

 

🚀 ワン モア ステップ

  • ATR やボラティリティで エンベロープ幅を可変化
  • トレンド判定を入れて 逆張り禁止ゾーンを作る
  • 「全決済」ではなく 段階的リバランス決済

などを足すと、一気に“運用向け”になります。

個人的には、

「レンジ判定 × Layered Envelope」

の組み合わせはかなり相性が良いと思っています。

ベースはシンプルなので、
自分の相場観をどう上に乗せるか
を試す土台として、ぜひいじり倒してみてください。

 

 

 

コアメンバー向けソースコード

こちらからどうぞ。

リサーチ(66) - コアメンバー向けソース|WOLF
TradingViewのPineエディタに貼り付けて「更新をチャートに反映」をクリックしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました