週間相場振り返り 2026/07/05 – 07/11

今週の気になった値動き、データ、ニュース、論文などをまとめます。

今週の外為市場

【6日】

●東京
前週末の弱い米雇用統計を受けてドル円は160円台まで下落していましたが、「骨太の方針2026」による日銀利上げ牽制観測や高市首相の積極財政姿勢を背景に円売りが強まりました。ドル円は162.27円まで反発し、日本国債利回りも上昇しました。ユーロ円、ポンド円も円安に連れて上昇しました。

●ロンドン
東京市場からの円売りにドル買いも加わり、ドル円は162.40円付近まで上昇しました。積極財政による日本の財政悪化懸念や円キャリー需要が円安を支えました。ユーロドル、ポンドドルはドル高に押されて軟調に推移しました。

●NY
米雇用統計を受けたFRB利上げ期待後退からドル売りが入り、ドル円は162円付近へ伸び悩みました。ただし日米金利差や円キャリー需要から下値は堅く、ポンド円は217円台へ上昇して2008年以来の高値を更新しました。

 

【7日】

●東京
城内経済財政相が「骨太の方針は日銀への利上げ牽制ではない」と否定したことで円買いが強まり、ドル円は161.68円まで下落しました。国債入札が好調だったことも円買い材料となりましたが、中東情勢への警戒からその後はドルが買い戻されました。

●ロンドン
円買いとドル買いが交錯し、ドル円は161円台後半から162円付近で神経質に振れました。大口オプションが値動きを抑える一方、中東情勢の緊張で原油と米金利が上昇し、ユーロドルやポンドドルはやや軟調でした。

●NY
米国がイラン産原油への制裁緩和を撤回したことで原油と米金利が上昇し、有事のドル買いが優勢となりました。ドル円は162円台を回復しました。ユーロドル、ポンドドルは上値が重く、全体としてドル高が進みました。

 

【8日】

●東京
米軍によるイラン攻撃報道に加え、日本株・国債・円のトリプル安が進み、ドル円は162.46円まで上昇しました。日本国債利回りは約30年ぶりの高水準となり、財政不安を背景とした円売りが強まりました。NZ中銀のタカ派利上げを受け、NZドルは急上昇しました。

●ロンドン
トランプ大統領がイランへの攻撃継続を示唆したことで有事のドル買いが加速し、ドル円は162.56円まで上昇しました。原油と米金利も急上昇し、ユーロドル、ポンドドルは下落しました。クロス円は円安を背景に高値圏を維持しました。

●NY
中東情勢の緊迫化でドル円は162.70円付近まで上昇しました。FOMC議事録は一部の利上げ論やインフレ警戒を示しましたが、明確な方向性はなく反応は限定的でした。ポンド円は217円台後半へ上昇し、高値を更新しました。

 

【9日】

●東京
米中央軍が攻撃をいったん終了したとの報道で原油が下落し、有事のドル買いが一服しました。ドル円は162.32円まで下落しましたが、押し目買いも強く下値は限定的でした。ポンド円は218円近くまで上昇しました。

●ロンドン
原油と米金利の低下を受けてドル売りが先行し、ドル円は162.25円付近まで下落しました。その後は原油と金利が持ち直し、ドル円も162円台半ばへ反発しました。ユーロドル、ポンドドルは上昇後に伸び悩みました。

●NY
トランプ大統領が「イラン側から合意を求める連絡があった」と発言したことで地政学リスクが後退し、ドル売りが優勢となりました。ドル円は162円台前半へ下落しました。ユーロやポンドは対ドルで上昇し、ポンド円は218円台へ高値を更新しました。

 

【10日】

●東京
片山財務相による骨太方針の調整発言や、GPIFなどの国内投資を後押しする方針を受けて円買いが急速に進みました。ドル円は162円台前半から161.29円まで下落し、株高・債券高・円高という日本売りの巻き戻しとなりました。クロス円も軒並み下落しました。

●ロンドン
東京市場での急落後、ドル円は161円台後半へ徐々に買い戻されました。中東情勢の落ち着きや重要指標不足から市場は動意を欠き、ユーロドルやポンドドルも前日終値付近での推移となりました。

●NY
全体的に様子見ムードが強く、ドル円は161円台で推移しました。東京市場の円高後に買い戻しは入りましたが、上値も重い状態でした。中東情勢への過度な警戒は後退し、相場は比較的落ち着いた動きとなりました。

  

  

 

今週の重要ニュース

  • 米・イラン停戦合意が事実上崩壊、米軍が攻撃再開(R)
    トランプ大統領が米・イラン間の覚書について「終わった」と表明し、米軍がイランへの攻撃を再開。原油が急騰し、ドル買い、株安、債券安という典型的な地政学リスク反応を引き起こしました。今週最大の市場材料です。
  • 日本政府の政策文言が「日銀の利上げ牽制」と受け止められ、国債・円が下落(R)
    「骨太の方針2026」の文言が、日銀の追加利上げを抑制するものではないかとの懸念を招きました。日本の10年国債利回りは一時2.900%と約30年ぶりの水準に上昇し、円安・債券安が連鎖。日本の財政・金融政策への信認が焦点になりました。
  • FOMC議事要旨、インフレ警戒と追加利上げの可能性を示す(R)
    米連邦準備制度理事会の議事要旨では、物価上昇の広がりを警戒する声が増え、一部参加者が追加利上げを支持。ドル、米国債利回り、金価格の方向性を左右する重要材料となりました。
  • 日本政府、GPIFなど年金資金の国内回帰を促す方針(R)
    約293兆円規模のGPIFを含む年金資金について、国内資産への投資拡大を促す方向性が示されました。海外資産から日本株・日本国債への資金還流期待が生まれ、週末には円と国債が反発しました。世界最大級の機関投資家による資産配分変更だけに、米国株や米国債にも波及し得ます。
  • 5位 NATO首脳会議、巨額の防衛契約とウクライナ支援を打ち出す(R)
    アンカラで開催されたNATO首脳会議では、数百億ドル規模の防衛契約や、欧州によるウクライナ支援継続が示されました。一方で、トランプ大統領は欧州の負担やグリーンランド問題をめぐって圧力を強め、米欧関係とロシア・ウクライナ戦争の行方が再び市場のリスク要因となりました。

 

 

 

ファンダ

CME投機筋ポジション(水曜日時点)

今週は円ショートが3万枚減りました。まだネットショートですが、ダブルスコアぐらいに近づいてきましたね。

米10年債はやや大きめの商いでしたが、ロングもショートもほぼ同じだけ増えているので、傾向があるというわけではないですね。

Goldは今週も小商いです。いつまで続くんだろうか・・・。

 

  

今週・来週の経済指標・休場

 今週の経済指標はやや弱めでしたが、波乱なし。

 来週注目はCPIくらいかな。

 

 

 

値動き

各指数の値動きをまとめます。

各指数

今週は中東問題再燃にしては、株式市場は落ち着いていました。

 

 

Gold

Goldはやや軟調でした。先週書いた通りでしたね。来週は横々だと考えています。

 

 

FX通貨ペア

今週は昨日、動きはありませんでした。米ドル円は、要人発言で急落する場面もありましたが、すぐに戻されました。

 

 

各国国債利回り

日本の10年債が2.9%に達し話題になりましたが、金曜日に下落して2.7%で終えています。来週も注目。

 

 

ヒートマップ(週間騰落)

米株は騰落入り乱れています。

  

日本株も騰落入り乱れていますが、全体としてはやや下げ。

  

世界株は全体としては結構好調でした。

 

クリプトにしては落ち着いた1週間でした。

  

  

 

MQL5.com新作

MSNR v5.31Plus AEU EA 

マレーシアのSNRボディレベル、スマートマネーの反応ロジック、流動性スイープ、MISS、エンゴルフィングの確認、トレンドラインの合流、QML、CRT、およびDOLターゲット予測に基づいたEAとのこと。あとでチェックします。

 

 

 

AI関連

  • 7/9、OpenAIがGPT-5.6(Sol / Terra / Luna)を一般公開。ベンチマークでは、high以上ならFable超えの性能。
  • 7/9、OpenAIが最先端の音声モデルGTP-Liveを発表。自然すぎて逆に怖いと話題に。
  • 7/9、xAI(現SpaceXAI)が新モデル「Grok 4.5」を公開。一部のコーディング系ベンチマークでOpus 4.8、GPT-5.5を上回るが、FableやGPT5.6には及ばず。

 

 

 

健康

Time-of-day difference in iron supplementation in iron-deficient pregnant model mice(妊娠期の鉄摂取タイミングによる違い)

時間栄養学はまだまだ分からないことだらけですが、興味深い研究があったのでシェア。

広島大学と中国労災病院の研究グループによると、妊娠期鉄欠乏モデルマウスを用いた実験により、鉄の摂取タイミングによる効果の違いを発見した、とのこと。

活動期はじめ(朝)の鉄摂取は、

  • 母体の体重増加の改善に加え、胎児死亡率の低下、胎児体重の増加、胎盤における鉄貯蔵量の増加をもたらした。
  • 胎盤における鉄輸送関連遺伝子の発現も有意に上昇していた。
  • 鉄欠乏条件下では胎盤および胎児の鉄代謝に日内リズムが出現し、そのピークが活動期はじめに一致することが明らになった。
  • 時計遺伝子変異マウスではこれらのリズムが消失したことから、胎盤の概日時計が鉄輸送の時間依存性を制御している可能性が示唆された。
  • 以上より、妊娠期における鉄摂取は、活動期はじめに行うことで胎児への鉄供給および発育に有利に働くことが示された。

 

新コロ患者数が増加初期?

4月から6月にかけて、一旦患者数が増加しやすい新コロですが、今年はずいぶんおとなしいなと油断してたら、最近増え始めました。今後も要チェックです。

 

その他、ニュース・雑学など

レバニキ新作 

トランプ氏のアメリカ合衆国建国250年記念講演です。

 

  

  

今週は以上です。良い週末を!

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