2026年9月25日 昨日の振り返りと今日の見通し

東京の朝景と無刻印のGold・Silver・Platinumを配置した2026年9月25日の外国為替・貴金属市況アイキャッチ 日々の相場見通し

TL;DR

昨日の振り返り

  • 24日のドル円は高値159.04円、安値157.80円、終値158.86円。強い米経済指標とタカ派的なFed高官発言を背景に、米10年債利回りが5.21%まで上昇し、ドル高・円安が進みました。
  • Goldは米金利上昇とドル高に押され、OANDAの金CFDは4273.80ドルで2営業日続落。COMEX12月限も4298.00ドルで引けました。一方、原油は中東供給不安で前日に大きく上昇しました。
  • Fedの追加利上げ観測が再び強まり、Reutersでは次回会合での利上げ確率が71%まで上昇。米10年債は一時5.2251%と約19年ぶりの高水準をつけました。

 

 

今日の見通し

  • 東京午前のドル円は158.33円付近まで下落しました。片山財務相の円安けん制発言と、米国・イランの段階的合意への期待から原油が反落したことが円買いを後押ししています。
  • ただし米金利は依然高く、ドルの地合いそのものは強いままです。上は159.33円、159.81円、下は158.09円、157.33円を短期の節目として確認します。
  • Goldは現物で4288ドル前後。ドル高・高金利は逆風ですが、原油安によるインフレ懸念後退と地政学リスクは下値支援材料です。今夜21:30の米耐久財受注が次の大きな分岐になります。

  

 

ドル円は159.04円から158.33円へ、ドル高と介入警戒の綱引き

事実

24日のドル円は高値159.04円、安値157.80円、終値158.86円でした。みんかぶFXの本日ピボットでは、ピボット158.57円、抵抗1が159.33円、抵抗2が159.81円、支持1が158.09円、支持2が157.33円です。

ドル高の背景は米金利です。Reutersによると、米10年債利回りは25日アジア時間に5.1915%付近、一時5.2251%まで上昇しました。これは約19年ぶりの高水準です。Fedファンド先物では次回会合での追加利上げ確率が71%まで上昇し、市場は今後も合計90bp超の追加引き締めを織り込み始めています。

一方、東京午前には流れがやや反転しました。みんかぶFXによると、片山財務相が日米首脳会談でトランプ米大統領が円安への懸念を示したと述べたことで円買いが入り、ドル円は158.33円付近まで下落しました。さらに、米国とイランがホルムズ海峡再開を含む段階的合意を模索しているとの報道で原油が下落し、日本の交易条件悪化への警戒がやや後退したことも円買い材料になりました。  

 

  

分析

現在のドル円は「米金利上昇によるドル買い」と「159円台での介入警戒」の綱引きです。上昇トレンドだけを見れば160円が視野に入りますが、159円台ではレートチェックや実弾介入への警戒が一段と強くなります。したがって、159円を超えた局面で無条件に買いを追いかけるより、159.33円を明確に上抜けた後の値持ちを確認する方が安全です。

下方向は158.09円が最初の重要水準です。ここを割って戻せない場合は157.33円まで調整余地が広がります。ただし米金利が5%台で推移する限り、円買いだけで大きなトレンド転換を作るには材料不足です。

24日のドル高から25日午前の円買い戻し
24日のドル高から25日午前の円買い戻し

 

 

Goldは4288ドル前後、週では2%安

事実

Reutersによると、25日11時ごろの現物Goldは4288.36ドルで前日比0.2%高。ただし週間では約2%下落しています。米金先物は4323.10ドル。Silverは63.81ドル、Platinumは1756.90ドルで、いずれも週間では下落見込みです。

前日のGoldは弱い動きでした。OANDAの金CFD終値は4273.80ドルで前日比0.32%安、2営業日続落。みんかぶFXのCOMEX12月限も4298.00ドルで20.40ドル安でした。本日東京午前にはCOMEX12月限が4329.90ドルまで反発しており、原油反落を受けた買い戻しが入っています。    

 

 

分析

Goldにとって最大の逆風は、ドル高と米金利上昇です。米10年債が5.2%前後まで上がる局面では、利息を生まないGoldの相対的な魅力は低下します。またドル指数も101.2付近と2カ月ぶり高値圏にあり、ドル建てGoldを圧迫します。

一方で、地政学リスクと政府債務への懸念は依然としてGoldの下値を支えています。さらに本日は原油が反落しており、インフレ再加速への警戒が少し和らいだことも買い戻し材料です。短期的には4270~4300ドルを維持できるかを確認し、4320ドルを明確に回復すれば4350ドル方向への戻り余地を見ます。逆に4270ドルを割る場合は、金利上昇が再び主役になったと判断します。    

 

   

原油は急騰後に反落、Brent105.73ドル

事実

Reutersによると、25日11時過ぎのBrentは105.73ドル、WTIは93.05ドル。前日はフーシ派によるサウジアラビア攻撃で供給不安が強まり、Brentは3.4%、WTIは2.7%上昇しましたが、本日は米国とイランの停戦・ホルムズ海峡再開協議への期待で反落しています。

BrentとWTIの価格差は12ドル超まで拡大し、5月以来の大きさです。中東の供給リスクがBrentにより強く反映される一方、米国側ではディーゼル輸出政策など地域要因も価格差を広げています。    

分析

原油はドル円とGoldの両方に影響します。原油高は米インフレ懸念と米金利上昇を通じてドル高・Gold安の要因になります。同時に日本の輸入負担を増やすため円安要因でもあります。反対に原油が下落すれば、この二つの圧力がともに弱まります。

そのため本日のように原油が下がる局面では、ドル円には円高方向、Goldには買い戻し方向の力が働きやすくなります。ただし中東情勢はヘッドライン一つで再び変わるため、原油の方向が安定したと決めつけない方がよいでしょう。      

 

 

世界的な債券安、日豪の金利にも波及

事実

Reutersによると、米10年債は一時5.2251%、30年債は5.5016%まで上昇しました。日本10年国債利回りも3.115%と1996年以来の高水準、豪州10年債も5.408%へ上昇しています。

アジア株はまちまちで、日経平均は午前に約1%高、豪州株は0.6%安、香港ハンセン指数は1%安。中国本土、台湾、韓国などは休場です。豪ドルは0.7015ドル前後で、ReutersはRBAが来週25bp利上げして4.60%とする見通しを伝えています。  

 

  

分析

今回の相場で重要なのは、単に「Fedがタカ派」というだけでなく、世界の長期金利そのものが上がっている点です。米国だけでなく日本・豪州にも債券売りが波及しており、高い割引率が株式やGoldなど幅広い資産のバリュエーションを圧迫しています。

AUDUSDは豪州利上げ観測が下支えする一方、世界的なリスクオフとドル高が上値を抑えます。AUDJPYでは円の介入警戒も重なるため、豪ドル単独よりUSDJPYとの組み合わせを見た方が判断しやすい局面です。      

 

 

本日確認したい米指標

事実

本日は21:30に米8月耐久財受注速報値が発表されます。市場予想は前月比マイナス0.3%、輸送用機器を除くコアはプラス0.5%です。23:00にはミシガン大学消費者信頼感指数9月確報値が発表され、47.8が予想されています。    

 

 

分析

耐久財受注が予想を上回る場合、足元の「米景気は高金利でも強い」というストーリーが補強され、米金利とドルが再上昇しやすくなります。その場合、ドル円は159.33円から159.81円方向、Goldは再び上値の重い展開を想定します。

反対に耐久財受注が弱く、米金利が低下する場合はドル円が158.09円を割り込み、157.33円方向へ調整する可能性があります。Goldは4320ドルを回復できれば4350ドル方向への買い戻しが視野に入ります。

本日のドル円・Gold 3シナリオ
本日のドル円・Gold 3シナリオ

 

 

本日のトレード戦略

外国為替の戦略

ドル円は158.09~159.33円を最初のレンジとして見ます。159.33円を明確に上抜け、米金利も上昇している場合は159.81円方向を意識します。ただし159円台では介入警戒が強く、ロングは通常より小さくし、急落に備えてストップを明確にします。

158.09円を下抜けた場合は157.33円を次のターゲットとして見ます。片山財務相など当局者の発言、レートチェック報道、米国側からの円安けん制が出た場合は、テクニカル以上にヘッドラインを優先します。

AUDUSDは0.7022をピボットとして、0.7039超なら豪州利上げ観測を背景に上方向、0.6996割れならドル高継続を警戒します。AUDJPYは円側のボラティリティが大きいため、サイズを抑えます。

 

    

貴金属の戦略

Goldは4270~4300ドルを短期の攻防ゾーンとします。米10年債利回りが5.2%台へ再上昇し、ドル指数も高値を更新する場合はロングを控えます。一方、原油安や弱い米指標で米金利が下がり、Goldが4320ドルを明確に回復するなら4350ドル方向への押し目買いを検討します。

Silverは63ドル台を維持できるか、Platinumは1750ドル近辺を維持できるかを確認します。いずれもGoldより値幅が大きいため、ポジションサイズは小さめを基本とします。

本日は「ドル円159円台の介入警戒」と「米10年債5.2%前後」の二つが最重要です。どちらか一方だけで判断せず、21:30の米耐久財受注後に金利・ドル・Goldが同じ方向へ動くかを確認してから参加します。    

 

 

引用文献

 

 

免責事項: 本レポートに含まれる情報は、情報提供のみを目的としており、投資助言を意図するものではありません。実際の取引においては、ご自身のリスク許容度に合わせて判断を行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました