今週の気になった値動き、データ、ニュース、論文などをまとめます。
今週の外為市場
【16日】
●東京市場
日本の10-12月期GDP速報が予想を大幅に下回り(日銀の早期追加利上げは困難との見方)、円売りが優勢。ドル円は152.62付近で始まり、GDP後に153.10台へ上昇、その後も円安基調で153.25付近。クロス円も総じて上昇。
●ロンドン市場
弱い日本GDPに加え、高市首相と植田総裁会談で追加利上げを示唆する材料が出ず、円売りが継続。ドル円は153.64付近まで上伸。欧州株・米先物が底堅く、リスク選好の円売りも下支え。
●NY市場
米国休場(プレジデンツデー)で流動性低下、材料難。ドル円は153円台前半で動意薄、ユーロドルも極小レンジで推移。
【17日】
●東京市場
リスク警戒でドル売り・円買いへ反転。株安や米先物軟調、国債買いによる日本長期金利低下が円買い材料となり、ドル円は152.80銭台まで下落。クロス円も下落。
●ロンドン市場
弱い英雇用統計(失業率上昇・賃金鈍化)でポンド急落。加えて円高の流れが再燃し、ドル円は152.70付近まで下落、クロス円も全面安。米・イラン緊張で原油高となり警戒感が円買いを後押し。
●NY市場
中東情勢報道で上下に振幅。イラン情勢緊迫で一時ドル高(ドル円153円台後半)も、協議進展報道でドルは伸び悩み。円の買い戻しも残り、方向感は定まらず。ポンドは弱い英統計を引きずり下落。
【18日】
●東京市場
米金利上昇(米10年4.07%台)と米株先物反発でドル買い・円売りが優勢となり、ドル円は153.70台へ上昇後もみ合い。NZ中銀据え置きもハト派でNZドルは弱含み。
●ロンドン市場
米金利上昇を背景にドル高・円安が継続し、ドル円は153.86付近まで上伸。英CPIでコア鈍化が限定的となりポンドは買われ、ポンド高・ユーロ安も交錯。
●NY市場
強い米指標とタカ派的なFOMC議事録(利上げ可能性示唆)でドル高が加速し、ドル円は154円台後半へ急伸。NY連銀のレートチェック認めた点も意識。ユーロドルは1.17台へ下落。
【19日】
●東京市場
ドル高・円安継続でドル円は一時155.34付近まで上昇。株高が円売りを後押し。調整を挟みつつも高値圏を維持し、クロス円も上昇。
●ロンドン市場
東京の上昇に調整が入り、ドル円は155円台から154円台後半へ反落。地政学リスク警戒で金・原油が買われ、株・米先物は軟調。ドル円155.00付近の大口オプション期限も意識され、振幅が大きかった。
●NY市場
堅調な米新規失業保険申請件数などで利下げ期待が後退しドル高再燃、ドル円は155円台へ再浮上。欧州通貨は軟調、ポンドは弱い英雇用統計と政治不透明感、3月利下げ観測が重しで下落。
【20日】
●東京市場
ドル円は堅調で一時155.38円まで上昇。ただし米GDP速報・PCE待ちで高値追いは慎重。ユーロドル・ポンドドルは上値重く、クロス円は方向感乏しい。
●ロンドン市場
一時155円割れ後に買い戻され155円台後半まで上昇するなど神経質な振幅。独PMI回復やECB妥結賃金上昇でユーロ下支え、英小売やPMIの底堅さでポンドも下支え。ただし米指標待ちで調整が入り戻りを削った。米・イラン緊張で原油・金は買い優勢。
●NY市場
最高裁がトランプ関税の効力を認めない判断で一時ドル安(ドル円154円台)。ただし政権が別手段で関税を進める可能性が意識された。その後、米GDP速報が予想を下回る一方、PCE価格指数は予想を上回り、利下げ期待後退を正当化する内容としてドル高反応も出て、材料が交錯。
【総括】
弱い日本GDPやCPI鈍化を背景に日銀の慎重姿勢が意識され、基調は円安・ドル高。途中、英雇用統計の弱さや米・イラン情勢でリスク回避が入り円高・ドル売りに振れる場面もあったが短期の揺り戻しにとどまった。米指標とタカ派的な当局メッセージがドルを支え、週後半は155円台を中心に高ボラで上下しつつも、円安トレンド自体は維持された。
今週の重要ニュース
- 2/17、日本の対米投資「1号案件」、5.5兆円規模3件の計画が発表。オハイオ州ガス火力発電所(330億ドル)、大水深原油輸出施設、合成工業用ダイヤモンドの製造施設など。
- 2/17、イランと米国は、スイスのジュネーブで2回目の核協議を行い大筋で合意。
- 2/19、米貿易赤字は輸入が増加した一方、輸出が減少したことが影響し、1960年にさかのぼる同統計で過去3番目の大幅赤字となった。
- 2/19、米がイラン間の核合意を迫る中、米軍は中東に2隻の空母、戦闘機、給油タンカーなど大規模な戦力を配備ししている。
ファンダ
CME投機筋ポジション(水曜日時点)
JPYはロングが1.5万枚増、ショートが1.6万枚減です。大きな動きではないが、ネットロング(ロング枚数>ショート枚数)になりましたね。

米10年債はロングが4.5万枚減りました。利下げが近づいていると判断した?

Goldはここまで小さい動きも珍しい。ほぼ変化無し。

今週・来週の経済指標・休場
今週は春節で薄商いでしたが、Goldは上下にしっかり動きました。米GDPは政府閉鎖の影響か。

来週

値動き
各銘柄の値動きをまとめます。
各指数
各指数はジリ上げ。

Gold
Goldはどの通貨建てでも1/29,30の回復途中ですね。$5,100を回復して週を終えたので、来週も上目線です。米ーイランの交渉によっては大きく上下すると思います。交渉が順調に進めば下、米国による攻撃があれば上。

FX通貨ペア
今週は米ドルとオージーが買われた1週間でした。

各国国債利回り
今週はどの国の国債も利回りが低下しました。日本国債は選挙後に上昇が見込まれていましたが、高市政権が一定の信任を得たのか下げています。

ヒートマップ(週間騰落)
米株

日本株

世界株

クリプト

MQL5.com新作
iCrosshair – Real-Time Candle Metrics on Hover – MT5
クロスヘア(十字線)の拡張インジです。クロスヘアを合わせたローソク足の以下の情報をチャート左上に出してくれます。これを雛形にすればさらに多くの情報(テクニカルの値とか)を出すことは難しくないと思います。

Larry Williams XGBoost Onnx – MT5
機械学習を使ったGold用MT5 EAです。まだバックテストしてませんが、この後やろうと思います。

AI関連
- 2/16、米国防総省とアンソロピックとの関係が解消に近づいているとの報道。
- 2/16、OpenClaw創設者のPeter Steinberger氏がOpenAIに参画。
- 2/18、AnthropicがClaude Sonnet 4.6を発表。Opus級の性能をSonnet価格で実現。
- 2/19、Google DeepMindが最新の音楽生成モデル「Lyria 3」を発表。歌詞も生成する。
- 2/20、GoogleがGemini 3.1 Proを発表。多くのベンチマークで競合他社を上回る。
健康
How reading books regulates your nervous system
神経科学者のアンヌ・ロール・ル・クンフ氏による、読書している時に起こっている神経系の変化や、心を回復させる読書のコツについて解説した記事が良かったのでシェアします。重要ポイントを抜き出します。
📘 上位5つの重要ポイントの詳細
1. 読書は脳の古いパターン認識回路を再利用している(進化的背景)
- 人類は本を読むよりずっと前から「足跡」「雲の動き」「葉の揺れ」などを読み取って生存してきた。
- 文字を読む専用の脳回路は進化していないため、既存の回路を“流用”している。
- これは「神経リサイクル仮説(neuronal recycling hypothesis)」として知られる。
2. 読書は自律神経を「戦闘モード」から「休息モード」へ切り替える
- 読書は断片的な注意を要求するデジタルメディアと異なり、持続的な集中を必要とする。
- その結果、交感神経(fight-or-flight)から副交感神経(rest-and-digest)へシフトする。
- これにより、心身が落ち着く方向へ向かう。
3. 読書中に起こる具体的な生理変化
- 心拍数が低下
- 呼吸が深く・規則的になる
- 筋肉の緊張が緩む
- これらは「読書=リラックス」の感覚を裏付ける客観的な変化。
4. フィクション読書は“疑似体験”を脳内で再現する
- 走る描写を読むと運動野が反応し、感情描写を読むと共感ネットワークが反応する。
- これは「身体化された読書(embodied reading)」と呼ばれ、 現実の行動や対人スキルの低リスク練習として機能する。
5. 読書の神経調整効果を高める5つの実践方法
- ① フィクション+ノンフィクションを混ぜる:脳の異なるネットワークを刺激
- ② 読むタイミングを工夫:特に就寝前は副交感神経を強く活性化
- ③ 読書儀式を作る:同じ場所・同じ時間で習慣化
- ④ 心の状態に合わせて本を選ぶ:不安時は軽めの本から
- ⑤ 好奇心に従う:没入感が最大のストレス軽減要因
その他、ニュース・雑学など
「温暖化の影響?」と言われがちな事象に、最新の評価報告書はどう答えているか
けっこう面白かった。高潮や高波はすでに影響が出てると思ってたけど、現状は未確定なのか。

今週は以上です。良い週末を!

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