今週の気になった値動き、データ、ニュース、論文などをまとめます。
今週の外為市場
もちろんです。いつものフォーマット(【日付】→東京→ロンドン→NY、です・ます調)で、文章量もこれまでと同じ程度に整えました。
【22日】
●東京
中東情勢への警戒感が残る中、ドル円は底堅く推移しました。朝方は有事のドル買いと円買いが交錯し161.19円まで下げる場面もありましたが、米イラン協議で対話継続が確認され、日経平均が1000円超上昇したことから円売りが優勢となり、161.71円まで反発しました。ユーロドル、ポンドドルはともに方向感に欠ける動きでした。
●ロンドン
スターマー英首相の辞任表明を受け、政権交代への期待からポンドが堅調に推移しました。一方、ドル円は161円台後半で高止まりし、前週高値に迫る場面がありましたが、介入警戒感から上値は限定的でした。ユーロ円は185円台まで上昇する一方、ユーロドルは軟調でした。
●NY
ドル円は162円接近で介入警戒感が強まり、一時161.10円付近まで急落しました。しかし、日米金利差を背景としたドル需要は根強く、その後は下げ渋りました。ECB総裁の慎重な発言を受けてユーロ売りが進み、ユーロ円やポンド円も軟調となりました。
【23日】
●東京
ドル円は介入警戒感と底堅い地合いがせめぎ合い、161円台後半で小幅な値動きとなりました。財務相の円安けん制発言を受けても実際の介入がなかったことから、相場への影響は限定的でした。ドルは全般に堅調で、資源国通貨には売りが目立ちました。
●ロンドン
円買いフローが入る一方で、ドル高基調は維持されました。ドル円は161.28円付近まで下押ししたものの、ドル指数は高水準を維持しました。ユーロドルは1.14ドルを割り込み、英PMIの悪化も重なってポンドドルも軟調に推移しました。
●NY
ドル円は161円台半ばを中心に上下動を繰り返しました。162円台への上昇は介入警戒感に抑えられましたが、押し目では買いが入り底堅さを維持しました。ユーロドルは年初来安値を更新し、ポンドドルも英景気指標の悪化を背景に下値を探る展開となりました。
【24日】
●東京
ドル円は161.50円台から161.60円台で膠着しました。ドル高が下支えとなる一方、162円手前では介入警戒感が意識され、方向感の乏しい展開でした。ユーロドルは戻りが鈍く、クロス円も小幅な値動きに終始しました。
●ロンドン
FOMC後のドル高基調が続きました。ユーロドルは1.13ドル前半、ポンドドルは1.31ドル台半ばまで下落し、ドル指数は昨年5月以来の高水準となりました。ドル円は161.78円付近まで上昇しましたが、162円突破には至りませんでした。
●NY
ドル高は一服したものの、ドル円は162円を意識する高値圏を維持しました。FRBの利上げ期待が引き続き支えとなる一方、ユーロドル、ポンドドルは年初来安値圏で推移しました。英国政治への過度な警戒感はやや後退しました。
【25日】
●東京
ドル円は161円台後半で底堅く推移しました。田村日銀審議委員のタカ派発言で一時円買いが入りましたが、市場の反応は限定的で、その後は161円台後半へ戻しました。日経平均の大幅上昇を背景にクロス円も堅調でした。
●ロンドン
米PCE価格指数を控え、様子見ムードが広がりました。ドル円は161.80円台を中心に高止まりし、大きな方向感は出ませんでした。AI関連株の上昇が株式市場を支える一方、ポンド相場も政治情勢への警戒が和らぎ落ち着いた推移となりました。
●NY
米PCE価格指数は想定ほど強い内容ではなく、一時ドル売りが入りました。しかし、ドル円は161円台後半を維持し、クロス円も堅調でした。ユーロドル、ポンドドルはいずれも買い戻しが入り、下げ止まる動きを見せました。
【26日】
●東京
ドル円は介入警戒感や日経平均の下落を受けて161円台半ばまで軟化しました。ユーロドル、ポンドドルは午後に持ち直しましたが、クロス円は方向感に欠ける推移となりました。
●ロンドン
ドル高に対する利益確定売りが優勢となりました。ドル円は161円台半ばまで下落したものの、下値は限定的でした。ユーロドルは1.14ドル台を回復し、ユーロ円、ポンド円も買い戻されるなど調整色の強い相場となりました。
●NY
ドル円は161円台後半を中心に落ち着いた値動きとなりました。週末を前に積極的な売買は控えられ、介入警戒感と日米金利差を背景としたドル買いが拮抗しました。ユーロドル、ユーロ円ともに方向感に欠ける展開で週末を迎えました。
【来週の見通し】
ドル円は底堅さを維持しつつも、上値の重い展開となりそうです。米コアPCEが市場予想通り高止まりし、FRBの年内利上げ観測がドルを支える一方、ドル円が162円台に接近すると為替介入への警戒感が強まり、積極的なドル買いは入りにくいとみられます。
介入については日本単独では効果は限定的との見方が多いものの、日米協調介入への思惑が強まれば、急速な円高局面も警戒されます。
予想レンジ:160.00円~162.50円
今週の重要ニュース
- 6/22、スターマー英首相が辞任を表明。
- 6/22、FRB元議長のアラン・グリーンスパン氏が100歳で死去。
ファンダ
CME投機筋ポジション(水曜日時点)
JPYは小動き

米10年債はややロングが増加。

Goldは今週も小商いすぎる。個人的には一瞬$4,000割れしたので、そろそろGoldは底を売ったと考えています。

今週・来週の経済指標・休場
今週の経済指標は概ね良好でした。

来週はもう7月ですね。第一週はいつものごとく労働関連の経済指標が目白押しです。注目もいつも通りNFP(雇用統計)ですね。金曜日は独立記念日で米祝日です。

値動き
各指数の値動きをまとめます。
各指数
今週はAI銘柄が売られ全体的に軟調な1週間となりました。SpaceXも一時上場来安値。

Gold
Gold米ドル建ても一時$4,000を割り込み軟調な1週間となりました。個人的には底を売ったと考えています。

FX通貨ペア
今週は大きな変動はありませんでした。米ドル円が一旦下げてくれないと、ボラは戻らなさそう。

各国国債利回り
今週はかなり落ち着いた国債相場でした。

ヒートマップ(週間騰落)
米株は先週とは真逆の値動きですね。僕のガチホ銘柄LLY(イーライリリー)が上げております😁

日本株も真っ赤ですね。キオクシアも上昇一服。現在、時価総額ランキングはキオクシア、トヨタ、UFJ、ソフトバンクです。

世界株はAI銘柄を中心に売られています。BABA(アリババ)も売られてちょっと話題になりました。AI銘柄といえばそうか。

クリプトは真っ赤ですが、クリプトとしてはよくある値動き。

MQL5.com新作
機械学習を用いたフラクタルパターンの検出と分類
久しぶりに面白そうなmql5.comの記事。
市場価格は「過去の記憶」を保持して対称的な形(フラクタル)を作る性質があり、これをPython、機械学習で探索している。強い相関を持つパターンのみを厳選し、「取引すべきか」と「売買方向」を2つのMLモデルで判定している。最適化したモデルをONNX形式でMetaTrader 5に組み込み、実際のFXバックテストで一定の予測能力を実証。


AI関連
- 6/24、米アルファベットからの人材流出が止まらない。ヨナス・アドラー氏、アレクサンダー・プリッツェル氏が同社を去るとの報道。先日にはジョン・ジャンパー氏がアンソロピックへ、著名研究者のノーム・シャジール氏もOpenAIへの移籍を発表。
- 6/26、米政府により停止されていたAnthropicのミュトス5が一部企業に限定公開許可(R)。
- 6/27、OpenAI、新モデル「GPT-5.6」を発表。ただし、まずは一部企業向けに限定プレビュー。
健康
Forecasting Stomach Cancer Burden from High Sodium Intake in Japan, 2022–2050: Scenario Analysis of Demographic Disparities
減塩による胃がんによる疾病負荷を減らせるという報告。ネットには「天然塩は量を気にせず摂ってもいい」とか不思議な主張が溢れていますが、塩分の摂りすぎには注意してください。
デンマーク工科大学のConstanza De Matteu Monteiro氏、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)グローバルヘルス政策学分野および国際医療福祉大学大学院「食・栄養と健康」社会連携講座の野村周平氏らの研究によるもので、論文が「Nutrients」に掲載された。
世界の疾病負荷研究(GBD)データを用いた予測解析により、国内の減塩施策を推し進めることで、2050年までに胃癌による障害調整生存年(DALY)を最大で5割以上抑制できる可能性のあるとのこと。ただし、もちろん、減塩施策がどの程度達成されるかによって効果に差が生じる。
その他、ニュース・雑学など
エルニーニョ現象がブラジル・メキシコに与える影響
~インフレ上振れと成長リスクの検証~
エルニーニョが経済に与える影響を調査した興味深い資料。
エルニーニョといえば、日本の夏が熱くなるかどうかで語られることが多いですが、経済的側面に焦点を合ってています。 2026年後半から2027年にかけ「強いエルニーニョ」の発生確率が高まっており、ラテンアメリカの農作物被害、電力価格高騰、水不足、半導体工場などの誘致の妨げ、結果としてインフレを押し上げ、GDP成長鈍化の要因になりうるとのこと。
伊豆諸島「鳥島」のアホウドリ、絶滅の危機から1万羽まで回復 山階鳥類研究所
日本のアホウドリは羽毛目的の乱獲により、一度絶滅宣言がされました。しかし1951年に再発見され、保全活動により1万羽まで回復したとのこと。素晴らしい成果。日本最大級の鳥なので元気に増えてほしい。ちなみに、最大級の鳥は、オオワシ、タンチョウヅル、コウノトリ、アホウドリなど。

今週は以上です。良い週末を!


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