2026年9月29日 昨日の振り返りと今日の見通し

2026年9月29日の外国為替・貴金属市場を表現した、東京の朝景とGold・Silver・Platinumを配置した実写調アイキャッチ 日々の相場見通し

TL;DR

昨日の振り返り

  • 28日のドル円は157.28円で始まり、高値157.86円、安値156.51円、終値157.39円。三村財務官の円安けん制で一時156円台半ばまで円高が進みましたが、原油高と米長期金利上昇を背景に下げをほぼ取り戻しました。
  • 米10年債利回りは一時5.27%と2007年以来の高水準、ドル指数も101.2近辺と約2カ月ぶりの高値圏。中東情勢に伴うエネルギー高がインフレ懸念を強め、Fedの追加利上げ観測が再びドルを支えています。
  • 貴金属は全面安。OANDAの金CFDは4114.985ドルで前日比3.97%安。NY金12月限は4168.4ドル、銀12月限は61.718ドル、プラチナ10月限は1724.1ドルで引けました。

今日の見通し

  • ドル円は157円台を中心に、158.00円を上抜けられるか、156.65円を割り込むかが短期の分岐です。円安けん制で上値は抑えられる一方、米金利高・原油高というファンダメンタルズは依然ドル高円安方向です。
  • Goldは4123ドル前後、Silverは60.76ドル、Platinumは1717.70ドル。高金利・ドル高が逆風ですが、Goldは4100~4110ドル近辺が短期サポートとして意識されます。
  • 本日は13:30のRBA政策金利、23:00の米JOLTS求人件数と消費者信頼感が重要です。RBAは4.35%から4.60%への利上げが予想されており、AUDUSD・AUDJPYのイベント前後の振れにも注意します。

ドル円は円安けん制後も157円台へ戻す

事実:156.51円まで下げた後、終値は157.39円

28日のドル円は始値157.28円、高値157.86円、安値156.51円、終値157.39円でした。ロンドン時間には三村財務官が、日米の円安に対するメッセージを市場は「素直に受け止めるべき」と発言。これを受けて円買いが強まり、一時156円台半ばまで下落しました。

しかし、その後はイラン情勢の不透明感を背景に原油と米国債利回りが上昇し、ドル円はNY時間に157円台半ばまで反発しました。本日朝も157.40円前後で始まっており、口先介入による円買いは持続していません。

みんかぶFXのピボットでは、157.25円が中心、上値は158.00円、158.60円、下値は156.65円、155.90円です。ドル円1週間物インプライド・ボラティリティーも10.50%と高く、当局警戒を反映した荒い値動きが続いています。    

分析:158円台は重いが、金利差が下値を支える

相場の構造は「上は介入警戒、下は金利差で支えられる」という状態です。日本当局の発言は短期的に円ショートを減らしますが、米10年債利回りが5%台で推移し、Fedの追加利上げ観測が続く限り、ドル売りを長く維持する材料にはなりにくいでしょう。

したがって158.00円を明確に上抜ければ158.60円、さらに159.35円方向が視野に入ります。ただし158円台後半では再び財務省・日銀のけん制やレートチェックが意識されるため、ブレイクをそのまま追う戦略は慎重にしたいところです。反対に156.65円を割り、戻りでも157.25円を回復できなければ155.90円方向への調整を警戒します。

原油高からドル高へつながる市場構造
原油高からドル高へつながる市場構造

原油106ドルと米10年債5.27%が市場の中心材料

事実:中東供給不安でBrentは105.91ドル

Reutersによると、本日アジア時間のBrentは105.91ドル、WTIは93.32ドル。中東主要産油国の輸出量は回復しているものの、通常の輸送ではなく船舶間積み替えなど非効率で高コストな手段に依存しており、供給不安は完全には解消していません。

同時に、米10年債利回りは一時5.27%と2007年以来の高水準まで上昇。ドル指数は101.2と約2カ月ぶりの高値圏です。市場では10月FOMCでの追加利上げ確率を70%超まで織り込んでおり、「原油高→インフレ懸念→金利高→ドル高」という流れが続いています。    

分析:原油が下がらない限りドル円の下落は持続しにくい

円安けん制だけでドル円を大きく下げるには、米金利や原油の方向も円高側へ変わる必要があります。Brentが100ドルを大きく割れ、米10年債利回りも5%を下回るなら、円買い材料が持続しやすくなります。

逆にBrentが再び108~110ドル方向へ上昇し、米10年債が5.3%へ接近する場合は、インフレ懸念と日米金利差の拡大がドル円を押し上げます。このケースでは158円突破を試しやすくなりますが、その分だけ為替介入リスクも上昇します。    

Goldは7週ぶり安値圏、Silver・Platinumも調整

事実:Goldは4123ドル、Silver60.76ドル

本日早朝の現物Goldは4123.29ドルで、前日に付けた8月5日以来の安値4110.55ドル近辺にあります。OANDAの金CFDでは28日終値4114.985ドル、前日比3.97%安。大きな陰線を形成し、4200ドルを明確に割り込みました。

現物Silverは60.76ドル、Platinumは1717.70ドル。NY先物でも金12月限4168.4ドル、銀12月限61.718ドル、プラチナ10月限1724.1ドルと軒並み下落しました。原油高・米金利高・ドル高が同時進行したことで、非利息資産である貴金属には厳しい環境でした。    

分析:Goldは4100ドルが最初の防衛線

Goldは短期的に売られ過ぎ感が出ていますが、金利が高止まりする間は安易な逆張りロングは危険です。まず4110~4100ドルを維持できるかを確認し、反発する場合は4155ドル、次に4200ドルが戻りの目安になります。

4100ドルを明確に割り込む場合は心理的節目4000ドルが再び意識されます。一方、米JOLTSが弱く米金利が低下し、ドル指数が反落するならGoldは買い戻されやすくなります。SilverとPlatinumも同方向ですが、Gold以上に値幅が大きいため、通常よりポジションサイズを落とす必要があります。    

豪ドルはRBA政策金利を前にイベント待ち

事実:RBAは4.60%への利上げ予想

本日13:30にRBA政策金利が発表されます。市場予想は4.35%から4.60%への25bp利上げです。Reutersによると、豪州8月の家計支出は前月比横ばいで、市場予想の0.3%増を下回りました。一方、前年比では6.8%増と依然強く、消費の底堅さが追加利上げ観測を支えています。

Reutersのアジア時間記事ではAUDUSDは0.7013付近。外為どっとコムの本日予想ではAUDJPYは109.90~111.10円が想定レンジです。    

分析:利上げ自体より声明と14:30会見が重要

25bp利上げはかなり織り込まれているため、発表直後は「利上げしたから豪ドル買い」とは限りません。焦点は声明で追加利上げの可能性をどの程度残すか、そして14:30のブロック総裁会見です。

タカ派ならAUDUSDは0.70台を維持しやすい一方、今後の利上げに慎重な姿勢なら材料出尽くしで豪ドル売りが出る可能性があります。AUDJPYは豪ドル要因だけでなくドル円の介入警戒も受けるため、イベント前後は通常よりロットを落とした方が安全です。    

今夜はJOLTSと米消費者信頼感

事実:23:00に米重要指標が集中

本日23:00には8月JOLTS求人件数と9月コンファレンスボード消費者信頼感指数が発表されます。JOLTSは前回727.1万人に対して722.0万人、消費者信頼感は前回89.4に対して89.0が市場予想です。

今週後半にはPCE価格指数、金曜日には米雇用統計も控えています。すでに市場は追加利上げを強く織り込んでいるため、今夜の数字はその織り込みをさらに進めるのか、いったん巻き戻すのかを見る最初の材料になります。    

分析:強い数字なら158円、弱い数字なら156円台を意識

JOLTSと消費者信頼感が予想を上回れば、米金利上昇・ドル高が再開し、ドル円は158.00円、158.60円を試しやすくなります。Goldは4100ドル割れを警戒します。

逆に弱い数字なら、米10年債利回りの低下とドル売りが起きやすく、ドル円は156.65円、さらに155.90円方向が候補です。Goldは4155~4200ドル方向への買い戻しが起こりやすくなります。

本日のドル円・Gold 3シナリオ
本日のドル円・Gold 3シナリオ

本日のトレード戦略

外国為替の戦略

ドル円は156.65~158.00円を第一レンジとします。157.25円より上では押し目買い優位ですが、158円台では介入警戒が急速に強まるため、上値を追いかけるより反落確認を待ちます。158.00円を明確に上抜けば158.60円、156.65円を割れば155.90円を次の目安とします。

AUDUSD・AUDJPYは13:30のRBA前後で急変しやすいため、通常よりポジションを小さくします。利上げ後の声明と14:30の会見を確認してから方向を判断します。    

貴金属の戦略

Goldは4100ドルを最重要ラインとします。4100~4110ドルで明確な反転が出れば、4155ドル、4200ドル方向への短期買い戻しを狙います。4100ドルを明確に割り、米金利がさらに上昇する場合はロングを避けます。

Silverは60ドル台前半、Platinumは1700ドル前半を守れるかを確認します。値幅が大きいため、Goldと同じ損失許容額ならポジションサイズを小さくします。今夜は23:00の米指標後の米10年債利回りを最優先で確認します。    

引用文献

免責事項: 本レポートに含まれる情報は、情報提供のみを目的としており、投資助言を意図するものではありません。実際の取引においては、ご自身のリスク許容度に合わせて判断を行ってください。

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