今週の気になった値動き、データ、ニュース、論文などをまとめます。
今週の外為市場
【1日】
●東京
米国とイランの暫定合意を巡る不透明感から原油高が意識され、ドル円は159.50円まで上昇しました。ただし159円台後半では上値が重く、その後は159.40円台中心のもみ合いとなりました。ユーロ円は185.88円、ポンド円は214.79円まで上昇し、クロス円は底堅く推移しました。
●ロンドン
中東情勢を巡る対立が続く中、市場は打開策待ちとなり様子見ムードが広がりました。ドル円は159円台半ばで小動きとなり、ユーロドルも1.16台半ばの狭いレンジで推移しました。ポンドは英製造業PMIの上方修正を受けて比較的堅調でした。
●NY
イランが米国との意思疎通を停止したとの報道を受けてドル買いが進み、ドル円は159.75円付近まで上昇しました。ユーロドルは1.1605ドル付近まで下落したものの、ECBの追加利上げ観測が支えとなり底堅さも見られました。
【2日】
●東京
ドル円は159.60~159.74円の極めて狭いレンジで推移しました。160円手前では介入警戒感が強く方向感に欠けましたが、株価の反発を受けて円売りが優勢となり、ユーロ円は186円台を回復、ポンド円も215円台へ上昇しました。
●ロンドン
原油高が一服しドル安要因となる一方で、円キャリー取引による円売りが続き、ドル円は159円台後半を維持しました。ユーロ圏CPIの上振れでECB利上げ観測が強まり、ユーロ円は186円台へ上昇しました。
●NY
米求人件数が予想以上に強い内容となり、ドル買いが優勢となりました。ドル円は160円に接近しましたが介入警戒感から上抜けには至りませんでした。ユーロ円とポンド円はともに円安を背景に堅調でした。
【3日】
●東京
イランによるミサイル発射や米軍攻撃報道を受けて有事のドル買いが強まり、ドル円は一時160.00円を付けました。ただ、その後は利益確定売りで159円台後半へ押し戻されました。クロス円はやや軟調でした。
●ロンドン
高市首相の円安けん制発言や植田総裁の利上げ示唆を受け、ドル円は159.37円付近まで急落しました。しかし円キャリー需要やドル買いが強く、すぐに159.80円近辺まで反発しました。相場は神経質な展開となりました。
●NY
ドル高基調が続き、ドル円は再び160円台へ上昇しました。過去最大規模の介入後も円安が続く背景として、原油高や日米金利差が意識されました。米指標の強さもドル買い材料となりました。
【4日】
●東京
ドル円は160円台前半で推移していましたが、「日銀が6月利上げを検討」との報道で159.61円まで急落しました。しかし、その後はすぐに買い戻され159.90円台へ回復しました。円高方向への動きは長続きしませんでした。
●ロンドン
イスラエルとレバノンの停戦合意報道で有事のドル買いが後退し、ドル売りが優勢となりました。ユーロドルは1.16台半ばへ上昇し、ユーロ円も186円台を回復しました。ドル円は159.90円近辺で膠着しました。
●NY
翌日の米雇用統計を控え、市場は様子見姿勢となりました。ドル円は160円近辺で推移し、ユーロ円は186円台を維持しました。全体として大きな方向感は出ませんでした。
【5日】
●東京
米雇用統計待ちで市場は静かな展開となりました。ドル円は159.90~160.04円の狭いレンジにとどまりました。クロス円はやや上値の重さを見せましたが、全体としては落ち着いた値動きでした。
●ロンドン
米雇用統計を前にポジション調整からややドル安となりました。ドル円は160円付近で膠着しましたが、クロス円は上昇し、ユーロ円は186円台前半、ポンド円は215円台後半まで上昇しました。
●NY
米雇用統計が予想を上回りドル買いが強まりました。ドル円は一時160.35円まで上昇し、その後159.75円まで急落する場面もありましたが、すぐに160円台へ戻しました。市場では介入観測も出ましたが真偽は不明です。FRBのタカ派姿勢を正当化する内容となり、来週以降も160円台維持と介入警戒の綱引きが続くとの見方が強まりました。
【総括】
今週のドル円は、160円を挟んだ攻防が続く中でも、全体としてはドル高・円安基調が維持された週でした。最大のテーマは日米金利差と中東情勢です。米国では強い雇用統計やFRBのタカ派姿勢がドルを支え、日本では利上げ観測が強まったものの円高効果は限定的でした。中東では米国とイランの対立や軍事衝突報道が相次ぎ、原油価格の上昇を通じて「有事のドル買い」と「日本の交易条件悪化による円売り」が意識されました。
一方で、政府・日銀による介入警戒や利上げ観測が浮上するたびにドル円は159円台前半まで押し戻されましたが、その都度買い戻される展開となりました。週末の米雇用統計は市場予想を上回る内容となり、ドル円は一時160.35円まで上昇しました。
今週の重要ニュース
- 6/8、中国の習近平国家主席は、8日から2日間の日程で北朝鮮を訪問。
- 6/9、イランとイスラエルは、双方の攻撃を抑制することで合意。
- 6/10、日銀は植田和男総裁が肝嚢胞感染症の治療で入院したと発表した。両日開く金融政策決定会合は欠席する。15、16の日銀会合は欠席となる。総裁の欠席は1998年の新日銀法施行以降初めて。議長は氷見野良三副総裁、終了後の記者会見は内田真一副総裁。仮に可否が4対4の同数になった場合、議長が決定する。
- 6/11、欧州中央銀行(ECB)は政策委員会会合で、中銀預金金利を0.25ポイント引き上げ、2.25%とすると決定。
- 6/12、SpaceXが750億ドル(約12兆円)のIPOを実施し、1株135ドルでNASDAQに上場。史上最大を更新した。一時、公開価格を31%上回り創業者であるイーロン・マスク氏は世界初の「トリリオネア(資産1兆ドル以上の大富豪)」となった。
ファンダ
CME投機筋ポジション(水曜日時点)
JPYは今週もショートが積まれました。介入を警戒しつつも円安予想ですね。

米10年債はロングが3.2万枚減。利下げフェーズは終わったので、ここから増えてくると思っているが、まだその動きは見られない。

Goldは小動きすぎる。

今週・来週の経済指標・休場
今週も米国は強めの指標でした。EUは0.25%の利上げ。

来週は日米英の政策金利発表があります。最近低ボラとはいえ、超重要経済指標のため注意してください。

値動き
各指数の値動きをまとめます。
各指数
先週の急落からはうって変わって日経やTOPIXは底堅い値動きでした。米株指数は下げ継続でしたが、SpaceX上場ご祝儀?で木金は上げました。来週の日米英の政策金利発表でどう動くか注目です。通常利上げは株にはネガティブ材料です。

Gold
軟調なGoldですが、米ーイラン戦争が終結に向かっているとの報道で木金は上昇しました。僕もスイングポジションを1つ取りました。あとはオイル価格が下がりインフレが落ち着けば、またGoldのターンになるとは思っています。

FX通貨ペア
今週は目立った動きはありませんでした。ちょっとGBPが買われたくらい。

各国国債利回り
今週も国債市場は落ち着いています。

ヒートマップ(週間騰落)
米株はAI系、テック系が売られましたが、SpaceXのIPO参加資金調達のため一部を決済したという見方もあります。それぐらいやばいIPOだった。

日本株

世界株

クリプト

MQL5.com新作
SMC(Smart Money Concept)のLiquidity(流動性)についての記事
この2つは良かったので、SMCの概念が好きな人は読んでおきましょう。


AI関連
- 6/10、Anthropic、Mythosのセーフガード版(高リスク領域はOpus 4.8が自動応答)を提供開始。
- 6/13、Anthropicが米政府の要請に従い、アメリカ人以外のFable 5およびMythos 5へのアクセスを停止した。Anthropic社は異議を唱えている(R)。
健康
麻酔下の人間の海馬における可塑性と言語
全身麻酔中でも脳は周囲の音をリアルタイムで言語処理している可能性がある、とのこと。脳やばい、というか麻酔がやばい?
その他、ニュース・雑学など
世界各国における血液型の分布状況
世界各国のもっとも多い血液型の分布です。日本ではA型が一番多い(約39%)が、世界ではO型が多いです。

今週は以上です。良い週末を!

コメント